在宅医療アドバイス


SCD・MSA患者さんの災害時の対応

監修:国立病院機構 静岡富士病院 院長  溝口 功一先生

※ご所属表記は、原稿ご執筆時の情報です。
※静岡富士病院は、2017年10月から静岡医療センターへ統合されました。

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7)災害時避難行動要支援者個別支援計画について

みなさんは「災害時避難行動要支援者個別支援計画」(あるいは、単に「個別支援計画」と呼ばれています)をご存じでしょうか?

発災時、避難が円滑に行えるよう、あらかじめ避難困難者に対して個人個人の計画を策定します。これが「災害時避難要支援者個別支援計画」です。みなさんが避難困難者である場合、どういった災害なら避難するのか、避難方法はどうするのか、避難場所は避難所なのか、福祉避難所なのか、あるいは、病院なのかなどを、あらかじめ計画を立てておきます。

実際は、市町村は避難要支援者名簿を作成し、それぞれの地域の民生委員さんなどに依頼して、計画を策定します。しかし、まだまだ策定が進んでいません。策定する際は、民生委員の方々だけでなく、みなさんの病気を十分理解している保健師さんや訪問看護師さん、かかりつけ医療機関等とも連携して、個別支援計画を策定することが望ましいでしょう。

なお、個別支援計画の策定については、市町村にお問い合わせください。

(原稿執筆 2017年2月)