SCD・MSAの治療薬について

早期からの治療開始が重要

脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)の薬剤による治療は、主に運動失調症状の進行を遅らせる、あるいは現状維持の手助けをする目的で、できるだけ早い段階から開始することがよいと言われています。

運動失調症状の進行は一般的に緩やかですが個人差がありますので、何らかの自覚症状がある場合はすぐに専門医を受診しましょう。万一、SCD・MSAと診断された場合は、厚生労働省の認可する指定難病に認定されており、本制度を申請することで医療費の補助などを受けることができます。 

一般的に、薬剤による治療開始は早ければ早いほど、運動機能の維持効果により、身体機能が良好な状態をより長く維持できる可能性がありますので、早めの治療開始をおすすめします。

身体機能が良好な状態をより長く維持できる可能性があります。

監修:国立精神・神経医療研究センター 理事長・総長 水澤英洋先生